【徹底解説】Hawkin Dynamicsで何が見える?データに基づいたトレーニング指導の最前線
- Ken Saito
- Jan 13
- 5 min read

スポーツ科学の現場において、フォースプレートの導入が進んでいますが、「実際にどんなデータが見れて、どう活用するのか?」と疑問に思う方も多いでしょう。
Hawkin Dynamicsのソリューションは、ジャンプの高さだけでなく、選手の「動きの質」や「怪我のリスク」、「トレーニングの方向性」を示す多様なレポートを作成できます。ここでは、実際のレポート画面を見ながらその活用方法を紐解いていきます。
1. 選手の「現在地」と「成長」を細かく追跡する
最も基本的な活用法は、選手のパフォーマンスが以前と比べてどう変化したかを詳細に比較することです。

Hawkin Dynamicsでは、ジャンプ高(Jump Height)のような結果だけでなく、そこに至るまでのプロセスや着地のデータまで細かく分析できます。
パフォーマンス向上: ジャンプ高やピーク速度(Peak Velocity)の変化を追うことで、トレーニングの成果を確認できます。
力の立ち上がり: 「Braking RFD(ブレーキ局面での力の立ち上がり率)」などの指標を見ることで、選手がどれだけ素早く力を発揮できているか(爆発力)を評価します。
着地の安全性: ジャンプにおいて重要なのは「どう跳ぶか」だけでなく「どう着地するか」です。「Peak Landing Force(着地時のピーク衝撃力)」や「Time to Stabilization(着地から安定するまでの時間)」を計測することで、関節への負担や着地の巧みさを評価し、怪我のリスク管理に役立てることができます。
レポートでは、過去の自分との比較を行い、何パーセント向上(または低下)したかが一目でわかるようになっています。
2. 左右差(アシンメトリー)の可視化:怪我の予防とリハビリ
怪我からの復帰を目指す選手や、身体のバランスを気にする選手にとって非常に重要なのが「左右差」の確認です。

Comparison Reportでは、カウンタームーブメントジャンプ(CMJ)時の左右の脚のデータを並列で比較することもできます。
活用法
例えば、ジャンプ高(JH)や着地衝撃(PLF)において左右で大きな差がある場合、片側の脚に過度な負担がかかっている可能性があります。リハビリ過程において、患側が健側と同等のレベルまで回復しているか客観的に判断する指標となります。
3. アスリートとしての総合力を評価する「プロフィール」
選手個人の能力をチーム全体や特定の集団と比較して、強みと弱みを把握するために使われるのがレーダーチャート形式のレポートです。

活用法
チャートでは、ジャンプ高、推進力(Propulsive Force)、反応筋力指数(RSI)などの項目で、集団平均(Population)に対してその選手がどの位置にいるかが視覚化されます。
また、下部に表示されている「Total Score of Athleticism」は、データから算出された総合的な運動能力スコアで、選手にわかりやすくフィードバックを行い、モチベーションを高めるのに有効です。
4. 「力」タイプか「速度」タイプか?トレーニングの方向性を決める
トレーニングメニューを作成する際、その選手に「もっと筋力が必要なのか」それとも「もっとスピードが必要なのか」を判断するのに役立つのが、Quadrant Reportです。

活用法
縦軸に「力(Force)」、横軸に「速度(Velocity)」をとり、選手をプロットします。
Quadrant I (右上): 力も速度も平均以上(優れたアスリート)。
Quadrant II (左上): 力は強いが速度が足りない(スピード・パワートレーニングが必要)。
Quadrant IV (右下): 速度はあるが力が足りない(最大筋力トレーニングが必要)。
この図を見ることで、直感的に弱点を補強するプログラムを処方できます。
5. 疲労度とバネの活用能力を測る「EUR」
コンディション管理において非常に有効なのが、EUR(伸張短縮サイクル活用比率)のモニタリングです。これは、カウンタームーブメントジャンプ(CMJ)と反動を使わないスクワットジャンプの高さを比較した指標です。

活用法
CMJとスクワットジャンプを比較する場合、グラフでは日ごとの両ジャンプの高さと、その比率(EUR)の推移が表示されます。
EURが高い(CMJがスクワットジャンプより著しく高い)場合は、筋肉や腱のバネ(伸張反射)をうまく使えている状態です。逆にこの数値が低下している場合、神経系の疲労が蓄積している可能性があり、休息を入れるタイミングの判断材料になります。
まとめ
Hawkin Dynamicsのレポート機能は、単なる「計測器」を超え、以下のような具体的なアクションにつながるインサイトを提供します。
詳細な数値: 爆発力や着地衝撃を数値化し、パフォーマンスと安全性を両立させる。
左右差: 身体の不均衡を見つけ、怪我予防やリハビリに活かす。
相対評価: チーム内での立ち位置を把握する。
トレーニング指針: 力と速度のバランスから、優先すべきトレーニングを決定する。
コンディション管理: EURを用いて、日々の疲労度やコンディション変化を追う。
感覚や経験だけでなく、こうした客観的なデータを活用することで、より効率的で安全なアスリート強化が可能になります。
アスリートのジャンプをもとに、彼らの潜在的能力や怪我のリスク、パフォーマンスの変化や疲労度をモニタリングするツールにHawkin Dynamicsのフォースプレートを活用しませんか?
デモご希望や導入をご検討中の方は、ぜひこちらからお問い合わせください。






Comments