top of page

光電管やタイミングゲートはもう時代遅れ:より進化したスプリント計測へ

  • Ken Saito
  • Aug 1
  • 2 min read
photon sports

Photon Sportsは、従来の赤外線式タイミングゲートに代わる新たなシステムを提案しています。設置はわずか1分で完了し、完全モバイル対応かつ、高頻度データ取得と映像同期が可能な次世代計測ツールです。



⚙️ 従来のタイミングゲートの限界


赤外線ビームを使用するタイミングゲートは、腕や脚など身体の一部が中心位置より前に出ると、正確な通過タイミングが乱れる可能性があります。


誤検出を防ぐために二重ビーム方式を導入する製品もありますが、完全な解決には至っていません。



📉 精度および感度の課題


31名のバスケットボール選手による30mスプリント測定では、最大スプリント速度(MSS)はレーザーガンとの一致率が高く、感度も比較的良好でした。ただし、最大加速度(MAC)などのパラメータは低い一致率と感度にとどまりました。


一部の補正モデル(No Correctionモデル)が感度には有利である一方、バイアス(推定誤差)が残る結果となりました。



🧪 オリンピックなどでは…


実はオリンピックなどの最高峰の競技では、従来のスポーツ用タイミングゲートは使われておらず、ハイスピードカメラ+フォトフィニッシュ方式などが採用されています。



✅ Photonの新ソリューションの特長


Photon Sportsのシステムは、1分以内で設置できる完全モバイル型。従来のゲートが持つ煩雑さや設置場所の制限なしに、多点データ取得と映像まで一体で運用可能です  。


  • 1台で300台以上分のゲートに相当

  • 10cmごとの分解能で60Hzの測定=高速で精密なスプリントグラフ

  • 加速・減速・方向転換・動作クオリティの測定も可能


項目

従来のタイミングゲート

Photonの新システム

設置時間

数分〜(複数台)

約1分(1台のみ)

精度

身体部位による誤差あり

高解像度データ取得・補正不要

利用環境

平坦な地面+制限あり

ほぼどこでも可(屋外・芝生など)

データ

通過時のみ

連続的な速度・加速度プロファイルなど

運用性

ハードウェア管理が複雑

軽量で管理も簡単



🔍 まとめ


Photon Sportsが提唱する新しい測定方式は、従来の赤外線ゲート方式に比べ、設置の利便性、測定精度、データの詳細性において大きな優位性を持っています。実際に、赤外線ゲート型では最大加速度など一部の能力指標の信頼性に課題があることが研究から示されています。


今後、より科学的かつフィールドで使える計測技術が求められる世界において、Photonのソリューションは次世代のスタンダードとなり得る可能性を秘めています。


------

元の記事(英語)をお読みになられたい場合はこちらからどうぞ。


Comments


bottom of page